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フランス語の参考書⑪『高等仏文和訳演習』

05 30, 2014

高等仏文和訳演習高等仏文和訳演習
(1994/06)
川本茂雄

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 久々のフランス語参考書の紹介です。

 翻訳者志望でフランス語のできる方にはかなりおすすめです。

 この本、まだ全部読み終えたわけではないのですが、何が「高等」なのかよくわかりません、、、
 課題文のレベルはすごく難しいわけでもなく、かといって簡単でもありません。書名で損しているようなところがないか心配です。

 課題は22題でいろいろな分野の文章を集めており、どの課題も詳しい解説と生徒訳、参考訳が載っています。

 この本のいいところは
❑論理的であること(ここが一番のポイントで、苦手とする人が多いところです)
❑ちゃんと冠詞に触れていること(めずらしい)
❑ヨーロッパの言語の本質に触れていること
❑生徒訳が面白いこと(テキトーに訳すといかに悲惨なことになるかがわかります)

 参考訳にやや難がある(初版が昭和27年ということもあります)ので、そこは横目に見ておけばいいと思います。





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フランス語の参考書⑩『ゼロからスタート フランス語単語』

08 13, 2013
ゼロからスタートフランス語単語BASIC1400ゼロからスタートフランス語単語BASIC1400
(2009/09/18)
島崎 貴則

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 目次

 読者へのメッセージ
 フランス語単語のとっておき学習法

 第1章 重要動詞(10語)
 第2章 「意味と用法」で覚える(338語)
 第3章 「語形」で覚える(750語)
 第4章 生活語(303語)
 
 インデックス(さくいん)


 今回は単語集の紹介です。
 この本はいわゆる「読む単語集」。

 単にフランス語の単語とその訳語、フランス語の例文とその訳が載っているのではなく、語義の説明があったり、語源に触れられていたりします。
 ただ、第3章、第4章に関しては基本的にフランス語の単語とその訳語が並んでいるだけになっていて、ちょっと使いづらいかなと思いました。
 単語数で言えば、説明や例文がついているのは400語弱といったところです。

 だからといって、この本を利用する意味がなくなるわけでは決してありません。
 そもそもの話、いくら単語集とにらめっこして単語を覚えても、実際に使えるようにはなりません。これは誰もが経験したことがあるのではないでしょうか。
 単語集というのは、本を読んだり会話をしたりするなかで、ある程度なじみの深くなった単語を整理するために使うもの。

 その意味で、意味や用法のほかにも、第3章のように「語形」に注目することは、単語を整理するうえでとても重要です。
 たとえば、接尾辞については「動詞を名詞化する語尾」、「名詞を動詞化する語尾」、「形容詞を名詞化する語尾」、「形容詞を作る接尾辞」、「副詞を作る接尾辞」、「意味を持った接尾辞」というように分かれています。

 フランス語に関しては、このタイプの単語集にはあまりお目にかからないので、1冊持っておくといいと思います

フランス語の参考書⑨『Promenades』

07 26, 2013
Promenades En France et ailleurs―東京大学フランス語教材 テキスト+CD2枚Promenades En France et ailleurs―東京大学フランス語教材 テキスト+CD2枚
(2006/09)
東京大学教養学部フランス語部会

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 目次

 1 地球の明日は?
 2 少し、たくさん、熱烈に…全然
 3 他者とそのイメージ
 4 帰ってきた吟遊詩人たち
 5 都市という社会、ヴァーチャルな社会
 6 ことばを遊ぶ、詩に賭けられたもの
 7 遠くから見ると、近くから見ると


 本書は全7章構成、それぞれ「環境」、「愛」、「他者」、「シャンソン」、「都市」、「詩」、「異文化」がテーマとなっており、計19篇のテクストが収められています。

 テクストのほかにも、各テクストを読むための背景知識(日本語)と訳注がついているので、ひと通り文法を勉強していれば十分に取り組めるようになっています。

 この本のいいところは何といっても、詩やシャンソンを含めてさまざまな分野の文章が載っていることです。各テクストにはレベルを示す★がついているので(★~★★★)、★ひとつのものから読んでいくのもあり、★に関係なく自分が興味をもったものから読んでいくのもありです。
 私はArthur RimbaudのLe Dormeur du Valという詩から読みました。詩は難しいと思っていましたが、むしろイメージがどんどん広がって惹きこまれるうちに、あっという間に読めてしまいました。

 フランス語と言うことばそのものの世界を楽しめると同時に、フランス語を通じて考えるきっかけにもなる本です
 

フランス語の参考書⑧『憂い顔の「星の王子様」』

07 22, 2013
憂い顔の『星の王子さま』―続出誤訳のケーススタディと翻訳者のメチエ憂い顔の『星の王子さま』―続出誤訳のケーススタディと翻訳者のメチエ
(2007/05)
加藤 晴久

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 目次

 第1部 批評はハッタリか?(『星の王子さま』はオトナのための小説か?
 ボアはボアだ
 「飼いならす」とは「絆をつくりだす」こと)
 第2部 翻訳者の務め(翻訳批評のルール
 「印象訳」という煙幕
 「翻訳者=演奏家」の陥穽)
 第3部 憂い顔の『星の王子さま』


 著者は猛烈に怒っている。
 副題は「続出誤訳のケーススタディと翻訳者のメチエ」。

 内容は、内藤訳を中心に、「星の王子さま」の訳書15点を取り上げて、訳文を検討していくというもの。「はじめに」にあるように、「自動車に欠陥が見つかれば、メーカーが無償で回収・修理する責任を負うリコール制度があり、その他の製造物の欠陥についても製造物責任法で製造者に賠償責任が生じるのに、出版社が欠陥翻訳の責任を問われない、翻訳公害垂れ流しの実態に一石を投じた」(p.5)ものになっている。

 末尾にはこうある。「翻訳も結局は、外国語力の問題ではなく、おつむの問題である」。「こんな翻訳を50年間にわたってコドモたちに読ませてきた責任は誰が、どうとるのか」(p.251)。

 よくぞ言ってくださったという感じである。誤訳指摘の場でも、おつむを少しでも働かせればこんな訳になるはずがないという姿勢で斬っていく。技術翻訳でも文芸翻訳でも、感覚で訳すとろくなことにならないということがよくわかる。

 ただ、基本の問題と枝葉末節の問題を区別せずに論じているので、「これはどのレベルの問題にあたるのか」を常に意識して読む必要がある。

 本書はあくまでも、副題の通り「ケーススタディ」である。誤訳を指摘すればきりがないし、誤訳をしない翻訳者はいない。偶発的な誤訳ならいつでも生じる可能性がある。それ以前に、そもそも誤訳とは何なのか。何をもって誤訳と言うのか。誤訳はなぜ生じるのか。なるべく誤訳をしないようにするにはどうすればいいのか。問題は山積みである。


 残念ながら本書は絶版です。内容の点からも、再び出版されることはないと思います。古本屋や図書館で探してみてください。

フランス語の参考書⑦『中級フランス語 つたえる文法』

06 25, 2013
中級フランス語 つたえる文法中級フランス語 つたえる文法
(2011/05/20)
曽我 祐典

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 目次

 1章 フランス社会でことばを使う
 2章 タイムマシーン「直説法」を使いこなす
 3章 聞き手に配慮しながら伝える
 4章 事態にともなう状況を表す
 5章 人の思いと自分の思いを伝える
 6章 聞き手にうまくはたらきかける


 以前紹介した『あらわす文法』、『よみとく文法』と同じシリーズの本です。

 この本では、「聞き手に自分が伝えたいことを的確に表現するにはどうしたらいいのか」、「いかに聞き手に配慮して話をすればいいのか」という観点から、フランス語のことばづかいの問題が取り上げられています。

 日本語を話すときにも、ただ情報が伝わればいいというものではありません。「どのように」伝えるのかということも大切です。フランス語でも同じです。

 『あらわす文法』が言語学的な視点からフランス語を勉強したい方、『よみとく文法』がフランス語の小説を読みたい方におすすめできるとすれば、この本はフランス語で会話をしたい方におすすめできます。難易度の点でも、前の2冊より易しいと思います(というより、この2冊がかなり難しいのですが)。

 第2章では、現在形、複合過去、未来形、前未来、半過去、大過去、条件法現在、条件法過去の使い分けが、「現在スペース」と「過去スペース」という概念でもって説明されています。
 ここを読めば、会話をするうえで時制に悩むということはなくなると思いますよ。

 コラムの一節を引用しておきます。

 
 中級の人にもときどき沈黙が見られます。それは、多くの場合、複雑な内容を一つの文で言い表そうとして行き詰ったための沈黙です。長くて複雑な文につき合うのは、聞く方も大変です。むしろ、自分が使いこなせる語彙・文法の範囲で無理をしないという方針でいく方が賢明です。(p.157)

 
 ダニエラ先生とまったく同じことをおっしゃっています。やはり授業以外の時間に使いこなせる表現を増やし、授業のときにそれを掘り起こして使うという単純なことが、会話上達の鉄則のようです。
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Author:クルック
翻訳の森に迷い込んでもう3年。トライアリスト東京。

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