スポンサーサイト

-- --, --
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

東京特別講座(6月7日~9日)

05 29, 2013
 前の記事で6月7日のフランス語の紹介をしたので、8日と9日の講座についてもご案内します。


・6月8日(土)13:30~15:00 「日本語講座 文を受ける動詞とつなぎのことば」
 日本語は動詞中心の言語です。動詞を巧みに使って表現することができます。
 でも、作家も翻訳者もその動詞の使い方がかなり怪しくなってきています。
 たとえば、「~とわかる」と「~ことがわかる」を使い分けることができますか。同じ「わかる」なんだからどっちでもいいじゃないかと思われるかもしれませんが、こういうものを細やかに使い分けるのが日本語です。
 言わんとすることは理解できるけれども、どうも何かがおかしいと感じる文を書いてしまうとすれば、こういうところに問題があるのかもしれません。

・6月9日(日)13:30~15:00 「技術英語の冠詞から医学英語の冠詞へ」
 革命的な冠詞講座です。冠詞に関してこれまでモヤっとしていた部分が、「情報量」の概念を導入することによって解明できつつあります。
 冠詞を理解するには、言語を問わず冠詞がどのような機能を担っているのかという本質的な問題と、各言語の個別的な冠詞の使い方の問題を区別して把握する必要があります。この講座では主に英語の冠詞の使い方、技術分野や医学分野での冠詞の使い方という個別的な面に焦点を当てます。
 トライアリストの冠詞講座を一度でも受けたことのある方が対象ですが、次の時間も併せて受講していただければ、はじめての方でも冠詞の全体像を捉えることができます。

・6月9日(日)15:30~17:00 「冠詞の考え方」
 この時間は前の時間とはちがって、冠詞の本質的な面を中心にみていきます。
 「冠詞ってなんて厄介な代物だろう。冠詞さえなければもっと外国語の習得が簡単になるのに」なんて思っている方。たとえば、もし英語に冠詞がなくなると、どんな不都合が生じるか想像できますか。逆に、どうして日本語は冠詞がなくてもやっていけるのか。その理由を知りたくないですか。
 まったくはじめて冠詞講座を受講する方から、もう一度復習して整理し直したい方までお待ちしております。
 
スポンサーサイト

フランス語の世界を覗いてみませんか(6月7日)

05 29, 2013
 何か得体の知れないものに遭遇してしまったときの驚き。

 画面のなかで人が今まで聞いたことのないことばで話している。日本語でもないし英語でもない。これははたして何語なんだろう。

 誰しも一度はそのような経験をしたことがあるのではないでしょうか。

 私が初めてフランス語の存在を認識したのは、ゴダールの「勝手にしやがれ」だったと思います。「これがフランス語か~。すごくきれいな音だな。」という印象を持ちました。
 その後フランス語を勉強しはじめて、「フランス人はこんな音を出して喋るのか!」という軽いショックを受けたり、「ルールがしっかりしていて、英語よりわかりやすいじゃん!」という親近感を覚えたりしました。

 新しい言語に触れてみるという体験は、「驚き」の連続です。この「驚き」こそが思考の糧になります。

 というわけで、6月7日(金)はフランス語の世界にどっぷり浸かって、いっぱい「驚いて」もらいたいと思います。


・13:30~15:00「フランス語で読み解くNatureの医学論文」
 英語だけを勉強してきた人よりも、フランス語やスペイン語を専門に勉強してきた人の方が、医学論文を難なく読みこなし、翻訳することができる。よく耳にすることですが、それには理由があるのです。
 それに、英語しかできないのと、英語以外の言語ができるのとでは、仕事をするうえでも大きな差が出てきます。
 課題はこれまで通り、Nature(もちろん英語)を使うので、フランス語はできなくても大丈夫です。
 この授業を受ければ、英語とフランス語がどのような関係にあり、フランス語を勉強するとどんないいことが待っているかがわかります。

・15:30~17:00「介護の本をフランス語で読む」
 トライアリストの普段の課題はバリバリの医学論文ですが、この講座では専門性の低いものを扱います。
 一般書の翻訳となると、論文を訳すのとはまた別の考え方が必要になってきます。その秘密は授業で明らかに。

・17:30~18:30「フランス語会話」
 以前ご紹介しましたね。フランス語ははじめてという方は、本当に座って見ていただいているだけで大丈夫です。ちょっとでも会話に参加してみたくなったら、あいさつだけでも覚えていってください。先生が1から教えてくれますよ~。

・19:00~ 「フランス語圏のアフリカ料理を楽しむ会」
 カラバッシュというお店に行く予定です。アフリカ料理を楽しみながら、ダニエラ先生とフランス語で話したり、タリンさんにアフリカ料理のことや旅行話を聞いたりできますよ。授業は出られないけど、料理は楽しみたい!という方も大歓迎です

東京と名古屋、10回コースのご案内

05 29, 2013
 東京名古屋では、4月から10回コースとして通学講座を開催しています。10回コースとは言うものの、途中からの参加も、1回限りの参加も大歓迎です。そうは言われても少し不安…という方はトライアリストのホームページからお問合せください。

 授業の詳しい内容はホームページに書いてありますので、ここでは実際に授業を受けている受講生の声を紹介していきます。東京の受講生の声ですが、名古屋でも同じ内容で、同じ先生が授業を受け持っているので、参考にしてください。


 「6級昇級対策講座」
 ・わかりやすい。ことばを通して、物や人に対する見方に変化が出てきたように思う。日本語の問題も含めて、 いままでいかに考えていなかったかということがわかった。(中村さん)
 ・通信講座でわからなかったところを補えるのでありがたい。(S.Aさん)
 ・1回で頭に入る日本語訳を知るいい機会です。

 「医学薬学翻訳基礎(日英)」
 ・実践的でわかりやすい。その場で疑問が解決する。
 ・具体的なポイント(考え方、なぜこの単語なのかなど)を教えていただけるので、とてもためになるし楽しい です。
 ・わかりやすく、「○○の場合はどうか」を伺えて役立ちます。
 ・曖昧なままやり過ごしていた疑問がひとつひとつクリアになり、とてもすっきり整理できるようになってきました。自分のなかでのbest guessを用意して授業に臨みますが、正答率は低く、その分とても勉強になります。


 「3級昇級対策講座」についてはまた後ほど。
 「6級昇級対策講座」と「3級昇級対策講座」は課題が同じなのですが、「6級」の方は基本的な問題をひとつひとつ解決していくのに対して、「3級」ではひとつの問題について先生と受講生がみんなで議論するかたちで授業が進んでいます。

 名古屋ではskypeで授業に参加されている受講生もいらっしゃいます。東京も名古屋も毎回は行っていられない!という方は、最初の数回通学していただければ、あとはskypeで受講することもできますよ(名古屋の授業にかぎり)。

明日から3日間

05 23, 2013
 直前になってしまいましたが、明日から3日間、トライアリスト東京事務所で東京特別講座があります。

 「トライアリストってどんなところだろう~行こうかな~どうしようかな~」と迷っている方は、雰囲気を覘きに来てみてはいかがですか。

 ほんとに直前にならないと行けるかどうかわからないという方は、飛び入りでの参加も大丈夫です。

 簡単にどんなことをやるのか紹介しておきます。


5月24日(金) 13:30~15:00「Nature英語を解体」 
 Natureって難しそう…。私には無理かも…。そんな心配いりません。
 医学論文はよく出てくる単語や構文が決まっていて、それさえ押さえてしまえばこっちのものです。文学よりずっと簡単。
 今回は難しい専門用語がほとんど出てこなくて、重要な単語がたくさん出てくる論文が課題になっています。
 訳してくる時間がなくても大丈夫。わからないところがあれば何でも聞いてしまってください。 


5月25日(土) 13:30~15:00 「日本語関連本を斬る」
 翻訳には日本語力が大事とはよく言われています。
 でもその日本語力って何ですか。何を勉強すればいいんでしょうか。
 「正しい」日本語の使い方をたくさん知っていることですか。「敷居が高い」の「正しい」使い方を知っていることですか。
 翻訳に必要な日本語力はそういうものではありません。では何が必要かというと…


5月26日(日) 13:30~15:00 「冠詞特別講座」
 冠詞講座の応用編です。
 冠詞の機能は理解できた。冠詞のある言語とない言語の違いも理解できた。じゃあもう冠詞については完璧だ、というわけには残念ながらいきません。
 次は「英語」特有の冠詞の使い方、「技術」分野特有の冠詞の使い方を身につけていきましょう。


5月26日(日) 15:30~17:00 「世界の冠詞(後編)」
 冠詞講座の入門編です。
 後編とありますが、前回とは違う側面から冠詞を扱うので、はじめての方でもついていけるようになっています。
 翻訳に役立つのはもちろん、これから何か新しい言語を学ぼうとするときにも、冠詞の機能を理解しておくことがとっても重要です。
 「情報量理論」とか「情報子理論」ってなんのこっちゃ、っていう方もぜひ。

専門書をもっと読もう!④

05 20, 2013
 今回で専門書のお話はひとまず終わりになります。

 前回、お金がなければ時間をかけ、時間がなければお金をかければいいという話をしました。でも、専門書にかけられるお金も時間もない場合にはいったいどうしたらいいでしょうか。
 今まで3回にわたっていろいろ書いてきましたが、実はこれが最も切実な問題で、何とか解決策を見いだせないかと考えていた問題です。

 トライアリストはお子さんのいる主婦の味方です。トライアリストには実際、子育て中の主婦の方が多数在籍しています。
 毎日の子育てや家事の合間をぬって毎週の課題に取り組んでいらっしゃいます。本当に頭が下がる思いです。私にはとてもまねできません。自分ひとりで精一杯です。
 自分のために使える時間が1日のなかでほとんどないということがいかに大変か、ちょっと想像もつきません。

 子育てにはお金も時間もかかります。医学の専門書のなかには1万円を超えるものもめずらしくないので、とてもじゃないけどポイポイ買えるものではないですよね。小さいお子さんがいれば、自分の勉強のためとはいえ、医学書を買いに行く時間を作るのも難しいですよね。
 
 本屋や図書館に行く時間がとれないし、かといってインターネットで中身も見ずに思い切って買うこともできない、、、その結果、専門書を読まずに課題に取り組むことになってしまう、、、

 この状況を打開するにはどうすればいいでしょうか。

 まずひとつ考えられる方法は、専門書ではなく専門雑誌を狙うというものです。専門雑誌というのは、毎月または毎週定期的に発行されているもの。
 専門書とは違って網羅的ではないので、その分薄く、値段も安いです。「医学のあゆみ」なら基本的に1000円で手に入ります。そのほかの雑誌も2500円前後で買うことができます(この差は「医学のあゆみ」が週刊で、ほとんどの医学雑誌が月刊であることによります)。
 それに、分野がかなり絞られていて詳しく取り上げられるため、うまく見つければ専門書よりも役に立ちます。

 ただ、専門雑誌となると当然、最新のもののなかに課題の内容に沿ったものが見つかるとはかぎりません。でもそれほど古いものでなければ、この間紹介したメテオメディカルブックセンターや、全国の医学書販売店のホームページ(別の記事で紹介します)でバックナンバーを探して取り寄せることが可能です。出版社のホームページからも購入できるようです(たとえば、「医学のあゆみ」はこちら)。

 バックナンバーを探す時間を作るのも難しいという方は、課題の内容に沿ったものでなくてもいいです。月に1冊でもいいですから、少しでも興味のもてる雑誌を探して読んでみてください。遺伝子が絡んでくると、何やら記号めいたものばかり出てきて読むのが嫌になってしまうので、気をつけてください、、、

 1日にひとつ(10ページくらいです)でも論文を読む習慣ができれば、どんどん医学の文体が身についてきて、課題にもその成果が表れてきますよ
 意味なんて最初はどうでもいいんです。何の話をしているのか全然わからなくても問題ありません。ただ「ことば」を追えばいいんです。普段使わないような医学独特の「ことば」や「言い回し」がたくさんでてきます。
 そういうものにチェックをつけていきながら読んでみましょう。
 

 もうひとつの方法。
 本講座の課題が変わるごとに、このブログで参考になる専門書や専門雑誌を紹介することも考えています
 その折には買って使ってくださいね


 いったんこの記事を書いたあとに、間違って全部消してしまいました…ショック
 こういうこともあるんですね、、、
 勝手に保存しといてくれないんでしょうか、、、

専門書をもっと読もう!③

05 20, 2013
 さて、今回は③お金がない、あるいは④買いに行く時間がない場合にどうすればいいのかというお話です。

 これは実は簡単に解決できる問題で、お金がない場合には時間をかけ、時間がない場合にはお金をかければいいだけの話です。

 私が医薬翻訳の勉強を始めたのは学生のときで、映画も見たいしビールも飲みたい、、、といういろんな誘惑に打ち勝てなかったため、専門書にかけるお金は今よりもずっと少なかったと思います。
 そのかわり、学生で時間がたんまりあるという特権を生かして、医学部の図書館に足繁く通っていました。
 お金がないから時間をかけたわけです。
 もちろん、医学書を扱っている本屋に行って、力の限り立ち読みするのもありです。

 逆に、時間がなくて本屋に専門書を買いに行けないのであれば、前回ご紹介した方法で当たりをつけて、思い切ってAmazonなどのネット書店で買ってしまいましょう。
 手元に届いたものがあまり課題を訳すのに役立たなかったとしても落胆しないことです。そのときは役に立たなくても、いつか仕事をしていくうえで必要になることがあるはずです。持っている専門書も実力のうちです。
 それに、普段の勉強の一環として読んでみれば、間違いなく得られるものがあります。


 ちなみに、医学部の図書館って入ったことありますか。医薬翻訳の勉強をしている方だったら間違いなくテンションが上がると思います
 私が利用したところは、地下1階から地上4階までぜ~~んぶ医学書で埋めつくされてました
 
 大学生や、卒業生、医療関係者でなくても利用できる図書館があるようですので、調べてみてはどうでしょうか。

フランス語の参考書③『フランス語らしく書く』

05 15, 2013
フランス語らしく書く―仏作文の考え方フランス語らしく書く―仏作文の考え方
(1995/04)
松原 秀治、松原 秀一 他

商品詳細を見る


 目次
 第1部 作文の考え方
  属詞の構成
  動詞の用法
  現在分詞
  同格
  関係代名詞 ほか
 第2部 フランス語の考え方
  フランス語らしく書くには
  感覚の日本語と分析のフランス語
  望遠鏡とは何ですか?―フランス語の定義法と日本語の定義の仕方
  村の学校の先生の家の屋根―名詞をどうつなぐか
  Bijou pr´ecieuxとbijou de valeur―形容詞と形容詞句 ほか

 
 何か言語をものにしようと思ったときに一番いい方法って何でしょうか。
 
 語学の達人と言われている人たちのことばに耳を傾けてみると、関口存男も種田輝豊もわが師匠タリンさんも、みな文章を丸暗記するという勉強法を採っていたようです。

 なぜこのような方法を採っていたのでしょうか。文法がわかっていて、辞書で単語を調べれば、文章だって書けるし、そのうち話せるようになるんじゃないでしょうか。

 いえいえ。いくら文法と単語がわかっていたしても、それに則って自分で文章を組み立てたればいいかというとそうではありません。

 日本語で考えてみましょう。「昨日」、「高校時代の友達と」、「新宿に」、「飲みに行った」の4つを並べ替えて文を作るとします。「飲みに行った」は最後にくるとして6通りの文が考えられます。

 ①昨日高校時代の友達と新宿に飲みに行った。
 ②昨日新宿に高校時代の友達と飲みに行った。
 ③高校時代の友達と昨日新宿に飲みに行った。
 ④新宿に昨日高校時代の友達と飲みに行った。
 ⑤高校時代の友達と新宿に昨日飲みに行った。
 ⑥新宿に高校時代の友達と昨日飲みに行った。

 どれも文法的な誤りはありませんが、「昨日」が後ろになるほどありえにくい文になります。このように、文法的には間違っていないけれども、普通は言わないような文があるわけです。

 私もフランス語を話すときに、頭で文を組み立てようとするとどうもうまくいきませんが、たまに何も考えずにことばが出てくるときがあります。そういうものはたいてい、フランス人の先生が使っているのをそのまま覚えたり、本で読んで覚えたものです。

 でも、ただやみくもにフランス語の文を丸暗記していこうと思っても辛いですよね…
 そんなときにはこの本が役に立ちます。
 
 この本は、仏作文の本でありながら、練習問題がほとんどありません。

 前半は基本的な文法項目別に、フランス語の文の基本的なかたち、しくみが解説されています。フランス語を書くという視点から、文法のおさらいができるようになっています。

 後半はフランス語と日本語を比較しながら、両者の発想の差に重点を置いて説明が進んでいきます。たとえば、日本語は動詞中心の言語ですが、フランス語は英語と同じように名詞中心の言語です。
 また、情報量ということばこそ使われていませんが、フランス語と日本語では名子の情報量を大きくする方法に差があるという点にも言及されていて、面白かったですよ

 最後に。この本を読んだからといってフランス語の文章がすぐに書けるようになるわけではありません。著者自身もそのようなことを書いています。この本でフランス語の性格をしっかり認識したうえで、本を読むなり、会話集のようなものを使うなりして、フランス語の文章を自分のなかに蓄積していけばいいのだと思います。

専門書をもっと読もう②

05 15, 2013
 前回の続きです。

 まずは②選び方がわからない方に。これを読んだらもう「どうやって選んだらいいのかわかりません」とは言わせません

 ひとつめの方法は手当たり次第に読むことです。大きな本屋や専門書の置いてある図書館に行って、関係ありそうな本を片っ端から見ていけばいつかは当たります。

 これを繰り返していけば、当たりをつけられるようになってきます。

 私がおすすめしたいのはこの方法です。というのは、お目当ての本にたどりつくために何冊も何冊も「これかな、これかな、、、」と手に取っていくので、どんな分野のどんな本があるのかがだんだんとわかってくるからです。
 
 ただ、時間がかかるし疲れます。

 そんな時間はないし、疲れるのは嫌だという方にはもうひとつの方法を。

 本を探し始める前に情報量をできるだけ大きくしてしまう方法です。

 本講座の課題は1ヵ月分か2ヵ月分がまとまった内容です。

 まず、課題を訳し始める前に全体にざっと目を通します。そのときに、医学の専門用語、特に疾患名、薬剤名、検査名、術式名だけを抜き出してみます。

 こういうものはすでに訳語が決まっているので、最初に辞書を引いてしまいましょう(ただ、この段階で最終的な訳語を決めるのではなく、参考程度にしてください。このことはまた機会を改めて)。トライアリストの武器、メディカプラスを使えばあっという間です。まだお持ちでない方はドーランドやステッドマンで凌いでください。メディカプラスについてもまた後ほど。

 これで準備はお終いです。医学には循環器、消化器、内分泌などいろいろな分野がありますが、この課題がどの分野の話なのかわかる必要はありません。それがわかったところで、たとえば、内分泌の話だとわかったところで、「内分泌学」のような概説書を読んでもあまり役には立ちません。あくまでも訳すのは最新の論文です。

 それではどうするかというと、オンラインの医学書専門店を使います。こういうときにAmazonは使えません。家庭の医学みたいな本が引っかかってしまうからです。

 では、メテオ・メディカルブックセンターというところをみてみましょう。

 上の方に「詳細検索画面へ」というところがあるので押してみます。

 そうしたら、検索キーワードのところに、先ほど調べた疾患名、薬剤名、検査名、術式名などをいろいろ組み合わせて検索してみます。「目次を対象にする」にチェックを入れた方がいいでしょう。

 検索を続けるうちに「これは役に立ちそう!」という本が出てくるはずです。

 それさえ見つかれば、そこで買ってしまうもよし、Amazonで探して買うもよしです。私は実際に読んでから決めたいので、いくつか候補を決めて、ジュンク堂のサイトで在庫を確認してから買いに行きます。

 ぜひお試しください
 

専門書をもっと読もう①

05 14, 2013
 質問です。

 将棋のルールも駒の動かし方も知らない人が将棋を指せるでしょうか。

 もちろん指せません。
 
 これまでフランス語を勉強したことのない人がフランス語で文章を書けるでしょうか。

 もちろん書けません。

 ではここで本題です。医学の文章を読んだことのない人が医学の文章を書けるでしょうか。

 絶対に書けません。
 
 トライアリストでは、課題を提出する際に、参考にした辞書や専門書を挙げてもらっています。
 仕事柄受講生の方の訳文に目を通させていただくのですが、正直びっくりしています。

 皆さんあまりにも専門書を読んでいらっしゃらない…
 パッと見ですが、辞書以外で平均1冊いくかいかないかという感じです。
 
 あまりにももったいないことをしています。トライアリストではせっかく1~2ヵ月毎に分野が毎回変わって、最新の論文が課題になっているわけですから、もっと仕事の練習台にしてください。実際の仕事で専門書を何も読まずにすませるなんて、自殺行為以外の何物でもありません。

 医学の文章は私たちが日常接する文章とはまるっきり別のものです。普段絶対に使わないような言い回しがたくさん出てきます。別の言語だと思ってもいいくらいです。

 翻訳は解釈があっていればいいというものではありません。医学なら医学の分野にふさわしい日本語で書く必要があります。日常語べったりの文章を書いて、クライアントや翻訳会社の人間に素人だと思われたらそこで終りなのです。

 では、どれくらいの量を読めばいいのかというと、各課題最低でも1冊は読むべきだと思います。うまくその1冊を選べれば、必要最小限の言い回しや知識は身につくと思います。

 ちなみに、私がこの前の12月、1月の本講座課題を訳すときに参考にしたものを挙げてみます。

 ①『ウイルスを知る』羊土社
 ②『ウイルス学』朝倉書店
 ③『生命科学を推進する分子ウイルス学』共立出版
 ④『微生物学』南江堂
 ⑤『分子進化』共立出版
 ⑥『ゲノム進化学入門』共立出版
 ⑦『DNAからみた生物の爆発的進化』岩波書店
 ⑧「RNAウイルスと変異」、『ウイルス』55巻2号
 ⑨「病原体ゲノムのセントラルドグマ」、『実験医学』27巻10号
 ⑩「ウイルスゲノムの複製と遺伝子発現」、『小児科診療60巻11号』

 これはほんの一部です。この課題は内容も用語も言い回しも難しかったので、かなりいろいろな専門書や雑誌を読みました。

 専門書を読まない理由はおそらく、

 ①面倒くさい
 ②選び方がわからない
 ③お金がない
 ④買いに行く時間がない 

といったところでしょうか。 

 ①に該当する方はトライアリストにはいらっしゃらないと思うので、②~④に関して対処法を考えていきます。

☆フランス語講座のご案内☆

05 10, 2013
 トライアリストの東京事務所と大阪事務所では、週に1回フランス人の先生に来てもらって授業をやっています。

 東京事務所での授業を少しばかりご紹介。

 やっぱり一番気になるのは「どんな先生に教えてもらえるの」っていうことですよね。
 私もこれに参加するまではフランス人と話したことなんていっさいなかったので、最初はちょっぴり緊張しました。

 でも会ってみてすぐに緊張がほぐれました。
 こんな先生です↓↓↓

daniela1.jpg

 横顔がちらっと見えますね。

 次は正面から↓↓↓

daniela2.jpg

 とってもよく笑う先生で、授業が楽しくてあっという間。

 先生は日本大好きで、私なんて何度「あなたは日本人ではない。」と言われたことか、、、

 私たち生徒のことをとてもよく見てくださっていて、言葉に詰まっても何が言いたいのかを察して導いてくれますし、わからないことがあればわかるまで徹底的に説明してくれます。どんな簡単なことでも質問すれば丁寧に教えてもらえます。

 それに、ちょっとでも上達するとすごくよく褒めてもらえるので、モチベーションも上がります

 おっちょこちょいなところもあって、なぜかよく転びます。それに、問題を出しておいてうっかり答えを言ってしまうこともたびたび
 そんな一面もある先生です。

 各自のレベルに合わせて話す内容を調整してくれるので、初学者の方でもすでに勉強している方でも大丈夫です。現に今でも生徒の力に若干差はありますが、難しくてついていけないという問題は全くありません。そこはさすがプロ。今ならまだ生徒の数が少ないので、たくさん話す練習ができますよ。

 1回だけ参加するのもアリですし、毎週参加するのもアリですし、来たいときだけ来るのもアリです。

 お問い合わせはこちらまで。

『SOHO翻訳者の仕事部屋』

05 08, 2013
SOHO翻訳者の仕事部屋SOHO翻訳者の仕事部屋
(2013/02)
まな!

商品詳細を見る



 
 目次

「翻訳者への道」編
 翻訳という仕事を選ぶ
 身につける
 文系出身でも医薬翻訳はできる
 投資と準備
 回り道は近道
 自分を売り込む
 かくありたい
「翻訳業界/翻訳会社事情」編
 在宅翻訳者が垣間見た業界の風景
 翻訳者(個人)と翻訳会社/エージェント(組織)とのお付き合いトラブル事例集

 
 トライアリストの大先輩、まな!さんの本です。
 この本は、まな!さんが以前やっていたブログ、SOHO翻訳者の仕事部屋のなかから、「翻訳者への道」と「翻訳業界/翻訳会社事情」の記事を選んで編集、書籍化したものです。

 産業翻訳者になるための勉強方法や、産業翻訳者の仕事事情をここまで明らかにしている本ってないと思います。確かに、産業翻訳の翻訳テクニックに関する本は多数世に出ていますが、翻訳の仕事の実際や心構えなどを説く本となると出版翻訳の分野に限られていたのではないでしょうか。

 産業翻訳者によって書かれたこの手の本に山岡洋一さんの『翻訳とは何か』があります(もっとも、山岡さんは出版翻訳のお仕事もされていました)。現役の産業翻訳者、産業翻訳者を目指して勉強している人がこの本を読んでいないとしたら、モグリであると言っても過言ではありませんので、すぐに読んでください
 
 さて、数年後にはこれを読んでいなければモグリであると言われてしまう可能性大の『SOHO翻訳者の仕事部屋』。元になったブログは私にとって本当に貴重な存在でした。

 2年前に翻訳の勉強を始めてからというもの、何度読み返したかわかりません。このブログを自分でまとめたノートもあります。そして、その教えを忠実に守るように心がけました。

 このブログが書籍になって改めて読み返してみて、何も特別な考え方や一般には知られていない秘訣があるわけではないと改めて思いました。翻訳者を目指す者にとって「あたりまえ」のことが淡々と書かれています。
 でも、翻訳に関する雑誌やブログが溢れている現在、その「あたりまえ」がわからなくなってしまっているんです。手に入る情報の質は玉石混交です。

 その点、まな!さんはこの道15年のプロ翻訳者。後進の育成のために仕事の受注量を減らすまでは仕事が途切れることはなく、連続受注記録2,506日という記録ももっています。
 この道のプロがこの本のなかで「あたりまえ」のことを「あたりまえ」にやればプロになれると言っているのです。これは読むしかない

 まな!さんは主に医薬分野の翻訳をやっていらっしゃるので、一部に医薬翻訳の話が出てきますが、どの分野でも基本的な考え方や心構えは同じです。そこはご自分が目指す分野に置き換えて読んでくださいね。

フランス語の参考書②『フランス語発音トレーニング』

05 07, 2013
フランス語発音トレーニングフランス語発音トレーニング
(2010/01)
菊地 歌子、山根 祐佳 他

商品詳細を見る


 目次

 準備編(唇とあごのストレッチ
 準備運動
 フランス語の母音 ほか)
 実践編(〔p〕〔t〕〔k〕をマスターしよう
 〔b〕〔d〕と〔m〕〔n〕をマスターしよう
 〔f〕〔s〕と〔v〕〔z〕、〔fr〕をマスターしよう ほか)
 応用編(ランボーの詩を朗読してみよう
 ネルヴァルの詩とモーパッサンの詩を朗読してみよう)


 今回は発音の本を紹介します。
 
 この本はかなり硬派な参考書で、やり通すにはそれなりの根気が必要ですが、その分やり終えたときにはフランス語の発音が見違えるほど上達するでしょう。
 
 著者らはアテネフランセのサンテティックの講師ということで、発音の専門家です。

 非常に耳がよくて音を聞くだけで発音を身につけてしまう人もいるようですが、凡人にはそんなことできません。そんなわたしたちが他言語の発音を習得しようと思えば、発音記号を覚え、口の形、舌の位置などをひとつひとつ覚えていくしか方法はないでしょう。

 この本がすごいのは、あごや唇の動き、舌の位置などに関してきわめて詳細に、時には用語を交えて、時には具体的なイメージがわくような表現で以て説明しているところです。
 
 一歩一歩手順を踏んでいくだけでいいので、これからフランス語を始めようと思っている方から、発音に苦手意識のある中級者、上級者の方まで、いろいろな方が利用できるようになっています。

 ただ、最初からこの本に書いてあることを完璧に理解して自分のものにしようとすると、途中で挫折する可能性大です。
 ある程度時間がかかるものと考えて、ゆっくりとご自分のペースで取り組まれるのがいいと思います。

 たとえば、この本には当然CD(約60分)がついていますので、最初のうちは1日1回、本に目を通しつつこれを聞き流して、フランス語の発音に慣れることを目標にするのもいいのではないでしょうか。

フランス語の参考書①『中級フランス語 あらわす文法』

05 02, 2013
中級フランス語 あらわす文法中級フランス語 あらわす文法
(2011/04/12)
東郷 雄二

商品詳細を見る


 1冊目はこれです。

 目次
 1章 モノとコトをあらわす:冠詞と名詞のはたらき
 2章 ヒトとモノをあらわす:人称代名詞と指示代名詞
 3章 時間をあらわす:時制の話
 4章 言いたいポイントをあらわす:語順と主題・焦点
 5章 出来事や行為をあらわす:動詞と態
 6章 現実ではない世界をあらわす:条件法と接続法
 

 この本はフランス語を勉強している方はもちろんですが、英語を勉強している方、翻訳を勉強している方にこそおすすめです。

 日本人が最も苦手な冠詞。巷には英語の冠詞本が溢れています。でもそのほとんどがこの場合は不定冠詞、この場合は定冠詞、この場合は無冠詞などと個別的に説明するにとどまっています。それでは冠詞がわかるようにはなりません。
 
 そんな本を読むくらいならこの本の第1章、わずか30ページ弱を読んだ方がはるかに冠詞に対する理解が深まると思います。なぜなら、冠詞の機能、冠詞の本質がしっかりと書かれているからです。フランス語であろうと英語であろうと冠詞の本質は変わりません。

 この本では、冠詞の機能を「認知機能」と「談話機能」とに分けて考えています。情報子理論では、それぞれ「量子」と「流子」と呼んでいます。前者が名子の「感触」を表すもので、後者が「文の流れ」にかかわるものです。本当は冠詞にはもうひとつ機能があるのですが、このふたつに言及しているだけでもかなり価値のある本だと思います。
 
 冠詞をこのように捉えてみると、これまでもやもやしていた冠詞のイメージががらりと変わって、気分的にもすっきりしますよ。

 これを読んで飽き足らない方はトライアリストの冠詞講座に来てください。この講座では、フランス語以外にもルーマニア語などいろいろな言語の話が聞けますよ。もちろん、予備知識は必要ありません。  

 ここでは1章を中心に取り上げましたが、それ以外も大変興味深かったです。
 フランス語の参考書でありながら、全篇にわたって言語学の知見が援用されています。フランス語に限らず、「ことばの仕組み」を知りたい方は手に取ってみてください。

 ちなみに、著者の東郷雄二さんのホームページはこちら
 面白くてためになる論文がたくさん読めます。


フランス語をもっと盛り上げよう!

05 02, 2013
 街中どこに行っても英会話教室の広告が目につく今日この頃。就職活動をするにもTOEICの点数が高いと有利なようです。
 現時点で英語が世界的に一番力のある言語であることを考えれば当然の状況でしょう。

 ただ、とにもかくにも英語、英語と叫ばれる現状は好ましくありません。何事も、あるひとつのもの(この場合は英語)に力が集まり、それが強くなりすぎるということは危険なことでもあるからです。

 そこでトライアリストではフランス語を重要視しています。歴史的にみても、これからアフリカ(フランス語圏が多い)が担っていく役割を考えてみても、英語に対抗できる言語はフランス語しかないと考えているからです。
 ちなみに、この前の記事で紹介した『ユマニチュード』も原書はフランス語で書かれています。この本の翻訳出版を皮切りに、医療や看護などの分野を中心にフランス語で書かれた質の高い本を出版していきます。

 そのためにはフランス語のできる翻訳者が必要です。トライアリストでは東京事務所でも大阪事務所でも毎週フランス語の授業をやっています。今は会話を中心に勉強していますが、受講生の力が上がれば翻訳講座も設ける予定です。授業の様子は後々ご紹介しますね。われこそはと思う方はぜひ参加してください。

 また、このブログでは現在日本で出版されているフランス語の参考書をたくさん紹介していきます。インターネットにはそのような情報があるにはあるのですが、数が少なすぎたり、説明が少なすぎたりして中途半端になってしまっていることがほとんどです。ですので、その総体を把握できれば、フランス語の勉強を進めるうえでかなり有意義なものになると思います。

 
Humanitude(ユマニチュード)「老いと介護の画期的な書」発売中!
詳細はこちら、お申込みは こちらをご覧ください。
検索フォーム
プロフィール

クルック

Author:クルック
翻訳の森に迷い込んでもう3年。トライアリスト東京。

最新記事
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
最新コメント
訪問者数
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。