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世界一流の雑誌

11 06, 2015

の日本語訳が三流(以下?)のまま放置されているのはなぜなのか。本家に日本語がわかる人がひとりくらいはいてもよさそうだけど、、
日本語で読んでも訳がわからないけれども、原文を読むと非常に明晰に書かれていてよくわかる。

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統計の本

08 07, 2015
 

 この『たったこれだけ!医療統計学』けっこうおすすめです。帯には「1時間で医学論文を読むために必要な統計学が頭に入る」とあります。  

 翻訳をするにあたっては各種統計の手法を使って数値を計算するわけではないので、たとえば「95%信頼区間」というのがどういうものなのかを理解したり、よく出てくる統計手法がどんなものかを把握しておくことがまず必要です。

 この本は翻訳者に向けて書かれたものではありませんが、とにかく「医学論文を読む」ことだけに特化して書かれています。その目的から外れる要素は徹底して省かれていて、「ここは理解する必要はない」とか「これさえわかればいい」と言ってくれるので、翻訳者にとってかなりありがたい本だと思います。120ページと薄いので、1時間で読めるかはわかりませんが、1日で読めてしまうのもいいところです。

 ただ、皮肉なことに翻訳書ということもあり、「ひと続きの100人の患者」とか出てきますので、適宜原文を想像して読まないといけませんが、、、


再び、専門書

03 29, 2015

 以前専門書のことを書きましたが、最近本講座の課題に専門書を使っている方が少しずつ増えてきている気がします。

 どんな方が使っているかを見てみると、ずばり
 ①上級者
 ②上達が早い方

 やっぱり、級が上になるほど専門書の必要性が身に染みてわかっていて、専門書を読むほど上達が早くなるんです!断言します。

 3、4月課題ではたとえば、こんなのがあります。

ユビキチンがわかる―タンパク質分解と多彩な生命機能を制御する修飾因子 (わかる実験医学シリーズ―基本&トピックス)ユビキチンがわかる―タンパク質分解と多彩な生命機能を制御する修飾因子 (わかる実験医学シリーズ―基本&トピックス)
(2004/08/01)
田中 啓二

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ユビキチン‐プロテアソーム系とオートファジー―作動機構と病態生理ユビキチン‐プロテアソーム系とオートファジー―作動機構と病態生理
(2007/02)
不明

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タンパク質の翻訳後修飾解析プロトコール―リン酸化、糖鎖修飾、ユビキチン化、アセチル化、メチル化、脂質修飾の解析方法を網羅! (注目のバイオ実験シリーズ)タンパク質の翻訳後修飾解析プロトコール―リン酸化、糖鎖修飾、ユビキチン化、アセチル化、メチル化、脂質修飾の解析方法を網羅! (注目のバイオ実験シリーズ)
(2005/12/01)
稲垣 昌樹

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細胞工学 10年12月号 29ー12 特集:ユビキチン修飾系の多彩な機能細胞工学 10年12月号 29ー12 特集:ユビキチン修飾系の多彩な機能
(2010/11)
岩井一宏

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情報量理論は本当に難しいものなのか

03 23, 2015

 情報量理論は「難しい!」と言われることが多いのですが、いまだにそれが不思議でなりません。

 個人的には、はじめて情報量理論の資料を読んだときから、一度も難しいと思った覚えはありません。それは情報量理論がいわゆる文法よりもはるかに「ことばの現実」に即したものであるからです。不定詞の○○的用法とかの方がよっぽど難しいと思います。形容詞と形容動詞の区別の方がよっぽど難しくないですか。

 難しいと言われる理由はおそらく、聞きなれないことばが出てくることではないかと思います。でも、何か新しいものを勉強しようとするときには、こんなことは当たり前。何も皆さんを幻惑しようとしているのではありません。議論を進めるうえで有益だから新しいことばを使っているわけです。できるだけ早く、その意味と使い方を頭に叩き込んでしまうことです。そのことばをどんどん自分で使ってみるというのが大事だと思います。

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『翻訳を学ぶ人のために』

02 05, 2015

翻訳を学ぶ人のために翻訳を学ぶ人のために
(2005/03)
安西 徹雄、 他

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編者鼎談 翻訳とはクリエイティヴな作業である(安西徹雄/井上健/小林章夫)
第1章 英文和訳から翻訳へ
第2章 発想を転換すれば、突破口が見えてくる
第3章 フィクションの翻訳
第4章 ビジネス翻訳
第5章 映像翻訳
第6章 翻訳で作られた近代日本語
第7章 「第三の文学」としての翻訳文学―近代日本文学と翻訳
第8章 翻訳家への道―「翻訳の面白さ」を忘れないために



 まさに翻訳の「見本市」といったような本で、広く浅く翻訳の全体像を見渡せるようになっています。編者がみな大学の先生なので、アカデミックで理論的な内容になっているかと思いきや、ある程度具体的な内容になっていて、右も左もわからないようなときに読めばすごく役立つのではないかと思います。

 あくまでも広く浅くなので、結局は各著者の本を読むことになると思いますが、柳父章さんも執筆していたりと多彩な顔ぶれになっていますし、参考文献も程よく厳選されて紹介されていて使い勝手が非常によいです!『翻訳とは何か―職業としての翻訳』の山岡洋一さんや、『翻訳の世界』元編集長の今野哲男さんなど、実務畑の方も寄稿されています。

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翻訳の森に迷い込んでもう3年。トライアリスト東京。

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