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八重樫氏 訳書紹介 『悪い娘の悪戯』

06 28, 2015
悪い娘の遊戯

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八重樫克彦氏と八重樫由貴子さんの共訳です。

この本は本当に読んでいて楽しかったです。432ページと結構な長さの小説ですが、ページをめくる手が止まらず、夜が更けるまで読み続けてしまいました。原作に力があって、なおかつ訳者にめぐまれてはじめてこういう作品が誕生するのだと思います。青春の甘い感じから、壮年の少しくたびれた感じまで、微妙な差ではありますが、かなり慎重に文体を選んで訳し分けられたのではないでしょうか。

いわゆるファムファタールと、それに生涯恋い焦がれ続ける男の物語ですが、そんな要約を許さないほど豊かな細部に溢れています。

主人公の男は通訳者であり文芸作品の翻訳もやっていて、通訳、翻訳に対する男の考えを披瀝する場面もいくつかあり、それが男の人生観とも通底しているなど、翻訳に携わる者としては反応せずにはいられないところがありました。もちろん作中の人物ですので、バルガス=リョサ自身の考え方が反映されているのかはわかりませんが、それが影を落としていることは確かだと思います。バルガス=リョサは通訳や翻訳をやった経験があるのでしょうか。このような場面を訳す際に八重樫氏がどう反応したか、講演会でぜひ聞いてみたいところです。

講演会の情報はこちらです。

ノーベル賞作家、マリオ・バルガス=リョサの翻訳家を招いて

06 04, 2015
待ちに待っていた企画が実現です。

八重樫克彦氏 講演会 「ノーベル賞作家、マリオ・バルガス=リョサの翻訳家を招いて」
7月12日(日)東京で開催



文学作品、それもノーベル賞作家の作品となれば、大学教授が訳していることがほとんどです。
それは出版社にとって「○○大学教授」という肩書きが魅力だからでしょうか。何をもって翻訳を評価するかという基準が固まっていない以上、それが一番無難ということでしょうか。

今回の講演者、八重樫克彦氏は「○○大学教授」ではありません、大学も出ていないそうです。そんな氏がいかにしてバルガス=リョサの翻訳家になったのか。その道のりを想像するだけでワクワクしてきませんか。

「バルガス=リョサの翻訳家」と紹介していますが、氏にとってはそんな「肩書き」はどうでもいいのかもしれません。ただただ文学が好きで、ぜひ日本の読者に紹介したいという強い気持ちがあっただけだとおっしゃるのではないかと思います。

「より~」の衝撃

05 25, 2015
 ある日小学5年生の男の子と話をしていると、ごく自然に「より~」という言い方をしていて衝撃を受けたことがあります。

 小学校、中学校、高校、大学を通じて、少なくとも私の周りには話し言葉で「より~」を使う友達はひとりもいませんでした。英語の試験の時に、便宜的に使うだけのものでした。

 今の仕事場では、隣で会議や打ち合わせなんかをやっていて、よくこの「より~」ということばが聞こえてきます。大人ならまだ理解できます。英語の影響でしょう。

 小学校の英語教育で何を教えているのか知りませんが、小学5年生で比較級を習うとは考えにくい。ということは、テレビやなんかを通じて、日本語としてこの「より~」を取り込んだことになります。事態はもう、相当なところまで来ているようです。

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再び、専門書

03 29, 2015

 以前専門書のことを書きましたが、最近本講座の課題に専門書を使っている方が少しずつ増えてきている気がします。

 どんな方が使っているかを見てみると、ずばり
 ①上級者
 ②上達が早い方

 やっぱり、級が上になるほど専門書の必要性が身に染みてわかっていて、専門書を読むほど上達が早くなるんです!断言します。

 3、4月課題ではたとえば、こんなのがあります。

ユビキチンがわかる―タンパク質分解と多彩な生命機能を制御する修飾因子 (わかる実験医学シリーズ―基本&トピックス)ユビキチンがわかる―タンパク質分解と多彩な生命機能を制御する修飾因子 (わかる実験医学シリーズ―基本&トピックス)
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(2010/11)
岩井一宏

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東京英訳コース(サテライト授業)をモニターしました

03 27, 2015

 昨日、東京事務所でSkypeを通して、東京英訳コース(サテライト授業)のモニターをしました。4月からの授業を検討されている方に参考にしていただけるよう、その感想を書いておきます。

 まず、英訳で何が重要なのかが、たった1回の授業でしっかり理解できました。具体的には、原文が下手だったり、意味があいまいだったり、整合性が合っていなかったり、論理的に破綻したりしているところをいかに読み解くかというところと、どの情報を英語の文字の上に表して、どの情報を文字の上には表さないかという情報のさばき方、要は日本人が英訳をする意味、日本語を母語とする英訳者に求められているものといったようなものになります。

 実際に英語にする前の段階で、ほとんど勝負ありなのではないかと思いました。市販の英訳の教科書、参考書はいろいろな表現が載っていて便利は便利ですが、この段階を飛ばして表現だけ勉強しても、英語の論理に則った文章を書くのは難しいと思います。

 この部分に関しては詳しいヒントもありますし、ヒントの意図がわからなくても、訳す段階でいろいろ想像して、授業で説明を聞くことができます。

 ほかにも、類似語の使い分け覚えておくと便利な表現医学英語の傾向など、美味しい話が満載です。

 講座の詳しい情報はこちらをご確認ください。

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情報量理論は本当に難しいものなのか

03 23, 2015

 情報量理論は「難しい!」と言われることが多いのですが、いまだにそれが不思議でなりません。

 個人的には、はじめて情報量理論の資料を読んだときから、一度も難しいと思った覚えはありません。それは情報量理論がいわゆる文法よりもはるかに「ことばの現実」に即したものであるからです。不定詞の○○的用法とかの方がよっぽど難しいと思います。形容詞と形容動詞の区別の方がよっぽど難しくないですか。

 難しいと言われる理由はおそらく、聞きなれないことばが出てくることではないかと思います。でも、何か新しいものを勉強しようとするときには、こんなことは当たり前。何も皆さんを幻惑しようとしているのではありません。議論を進めるうえで有益だから新しいことばを使っているわけです。できるだけ早く、その意味と使い方を頭に叩き込んでしまうことです。そのことばをどんどん自分で使ってみるというのが大事だと思います。

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ルーマニア語の冠詞

03 21, 2015

 ルーマニア語のテキストを見ていると、どうやら英語では(フランス語でも) on the desk になるところが on desk になり、 by train になるところが by the train になるようです。

 これはどういうことなのか、、、


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Author:クルック
翻訳の森に迷い込んでもう3年。トライアリスト東京。

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